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基本理念 事業概要
コンクリート用再生骨材

コンクリートの原料建設現場

 コンクリートの原料は、セメントと骨材(砂利・砂)と水です。原料全体のうち70~80%が骨材で、約13%がセメントです。つまりコンクリートは90%以上が山や川から採取される天然の資源から出来ているのです。

※セメントの主原料は石灰石鉱山から採取する石灰石です。

 わが国の建設廃棄物発生量の中で最も多いのはコンクリート塊で、全体のうちの約49%を占めています。コンクリート塊の再生利用率は約95%です。その大半が破砕とふるい分け処理をした再生砕石や再生砂で、工事現場で路盤材や埋戻し材、裏込め材として使用されてきました。しかし、都市部では道路や住宅等の需要も飽和状態となり、コンクリート塊の処理後の行き先も減少の一途をたどっているのが現状です。平成20年度、わが国では約3500万トンのコンクリートが排出されましたが、平成32年度には少なく見積もっても4300万トンのコンクリートの排出が予測されています。
 一方でコンクリートは、前項で記した通りそのほとんどを天然資源に頼っています。平成22年の生コンクリート生産量は約9200万㎥です。仮にそのうちの70%を骨材とすると、年間6400万㎥の骨材が必要となります。しかし、当然のことながら天然資源には限りがあります。今と同じように採取していけば、近い将来骨材資源は枯渇してしまうでしょう。
 このような状況を見据えて、当社では平成14年にコンクリート用再生骨材プラントを完成させました。

参考: 環境省『平成25年度版環境・循環型社会・生物多様性白書』
    国土交通省『平成20年度建設副産物実態調査』

 一般的に再生骨材とは、H、M、Lの三種類に分類されます。Hは天然骨材と同じように普通コンクリートの材料として使用することが可能です。ただ、処理工程において投入されるエネルギー量と製造コストを考えると、課題が多いのが現状です。再生骨材Lについては、破砕後に分級しただけの処理方法のため、捨てコン等高強度の求められない場所など、使用範囲がかなり限定されます。
 一方、当社で製造している再生骨材Mについては、破砕、磨砕、水洗い、分級などの工程を経て製造した骨材です。(→再生骨材プラントの処理工程)再生骨材Mは、Hに比べるとセメントペーストの残存率が若干高いものの、製造コストははるかに低く、それらを原料とした再生骨材コンクリートは、使用量の多い基礎構造部などに使用することができます。
 当社では、再生骨材の製造工程で発生したスラッジを、比重調整後に流動化処理土の原料として販売しているほか、脱水処理したいわゆる脱水ケーキは、㈱武蔵野商事の施設にて建設発生土の改良材としても有効利用されています。また、骨材製造工程で使用する水についても、同工程で循環利用しており、再資源化率ほぼ100%を実現しております。

再生粗骨材

再生粗骨材
再生細骨材

再生細骨材